税務レポート:収入金額の確認方法
⚠️ この記事の目的
RIKYUで分類済みの取引データから、確定申告書「収入金額」欄へ転記する金額を正しく把握することを支援します。計上判断や最終申告内容は必ず税理士等の専門家にご確認ください。
1. 対象読者と前提条件
- RIKYUの取引管理でウォレット同期・取込済み、かつ必要な取引タイプ分類が完了している管理者。
- 税務レポート機能(Web版、
/tax-report)が有効で、対象年度の損益計算が完了しているテナント。 - 収入金額へ含める勘定(売上、雑収入、受取利息など)を社内の会計方針として定義済み。
💡 Tips
仕訳未確定の取引がある場合は、収入金額カードに金額が反映されません。事前に取引管理の「分類ステータス:未確定」で絞り込み、未処理を解消してから本記事の手順を進めてください。
2. 収入金額欄の位置付け
| 区分 | 税務レポート上のカード | 主な内訳 | 提出書類との対応例 |
|---|---|---|---|
| 収入金額 | サマリータブ > 概要カード > 収入金額 | 受取収入+譲渡収入 | 確定申告書B 第1表 収入金額等 |
| 必要経費 | サマリータブ > 概要カード > 必要経費 | 譲渡原価+取引コスト | 所得金額計算の控除項目 |
| 所得金額 | サマリータブ > 概要カード > 所得金額 | 収入金額−必要経費 | 雑所得(暗号資産)の所得金額 |
- サマリータブのカード値は年度選択に連動し、切替直後でも最大1分以内に集計が更新されます。
- 詳細分析タブで月次推移を確認すると、収入金額のピーク月やボラティリティを把握できます。
3. 収入金額に含める取引の条件
3.1 取引タイプと勘定
- 受取収入: 取引タイプ「受取」「売上」「エアドロップ」「報酬」など、外部から暗号資産や法定通貨を受け取ったイベント。
- 譲渡収入: 取引タイプ「売却」「送金(課税)」「支払い」など、保有資産を手放した際の時価評価額。
- 非課税に設定した取引(ウォレット間移動、法定通貨入出金 等)は収入金額へ計上されません。
3.2 税区分と平均法
- 課税区分は「課税」「非課税」「免税」ラベルで管理され、課税扱いのみが収入金額へ反映されます。
- 平均取得価額(移動平均法または総平均法)はテナント単位で固定され、計算方式は
設定 > 会計設定で確認できます。
3.3 外貨・トークン換算
- マルチ通貨の収入は、取引日時点の価格ソース(例:CoinGecko、社内レート)で自動円換算されます。
- 期中の換算差益が別途「雑収入」に振り替わる場合は、関連する仕訳テンプレートを確認してください。
4. RIKYUでの確認ステップ
4.1 レポートを開く
- サイドメニューで「税務レポート」をクリック(URL:
/tax-report)。 - 画面右上の年度ナビゲーションで対象年(例: 2024年)を選択。
- タブ「サマリー」を開きます。初回読み込み後、概要カードが順次更新されます。
4.2 期間・フィルタの設定
- 「期間フィルタ」から会計年度を再確認。暦年課税の場合は1月1日〜12月31日を選択。
- 「部門」「分類タグ」フィルタを利用すると、特定事業や商品ライン別の収入だけを抽出可能。
- 集計から除外したい勘定がある場合は、
設定 > レポートフィルタで任意の科目を除外リストに追加します。
4.3 収入金額カードの読み方
- カードをクリックすると内訳モーダルが開き、「受取収入」「譲渡収入」がタブで表示されます。
- 各タブ内ではウォレット、トークン、取引タイプごとに件数と金額(円)が確認できます。
- 「関連取引を表示」ボタンで取引管理画面へ遷移すると、同じ条件が自動で付与されます。
5. 計算ロジックと検証方法
収入金額 = 受取収入 + 譲渡収入
所得金額 = 収入金額 - (譲渡原価 + 取引コスト)
- 受取収入は取引時点の時価で計上され、入金目的が確定するまでは取引タイプ「受取(未分類)」に滞在します。
- 譲渡収入は売却・支払いなどで手放した側の時価で計上され、対応する簿価が譲渡原価として控除されます。
- CSVエクスポート(画面右上「出力」>
tax-report-income-YYYY.csv)を利用すると、計算根拠を監査用に保存できます。
✅ 検証フロー
- CSVをダウンロードし、ピボットテーブルで取引タイプ×月別の金額を集計。
- ピボット合計とレポートカードの値が一致するか確認。
- 差異がある場合は件数差分を抽出し、取引管理で対象レコードの取込状況を確認します。
6. よくある差異と対処
| 症状 | 主な原因 | 対処手順 |
|---|---|---|
| 収入金額が0のまま | 期間に該当する課税取引が未分類 | 取引管理で年度・課税フィルタを合わせ「ステータス: 未確定」を解消 |
| 会計ソフトと金額がずれる | 税込/税抜設定 or 年度境界の差 | RIKYU側の期間を暦年に合わせ、税込/税抜を一致させる。必要に応じてCSVで補正 |
| 外貨建ての評価が異なる | 換算レートソースの違い | 設定 > 価格ソース を確認し、社内レートとの差分を仕訳で調整 |
| 非課税取引が含まれている | 取引タイプが誤って課税扱い | 取引タイプと税区分を修正し、レポートを再読み込み |
7. FAQ(ショート)
- 更新タイミングはいつですか? 収入金額カードは取引編集から最長15分以内にバッチ反映されます。強制更新したい場合は年度を切り替えて戻すと再計算が走ります。
- 任意の科目を除外できますか?
設定 > レポートフィルタで除外タグを付与すれば、該当科目を収入金額から外せます。 - 証憑リンクを出力できますか? 取引管理のCSVに
source_url列が含まれます。レポートCSVと結合して監査用台帳を作成してください。
8. 参考リンク・次のアクション
- 税務レポートの利用方法 — 全体像と画面遷移のおさらい。
- 取引タイプ:受取 — 未分類受取の整理ルール。
- 取引管理の基本 — フィルタ・一括編集の手順。
📬 サポートへの連絡
不明点が残る場合は、画面右下のチャットから「税務レポート:収入金額」を明記してお問い合わせください。キャプチャとCSV抜粋を添付いただくと調査がスムーズです。
9. 用語集(付録)
- 収入金額: 課税対象となる受取収入+譲渡収入の総額。確定申告書B第1表の「収入金額等」欄に転記します。
- 受取収入: ステーキング報酬や売上受領など、入手時点の時価で評価した収益。
- 譲渡収入: 資産を手放した際の時価評価額。譲渡原価とセットで所得金額を構成します。
- 譲渡原価: 手放した資産の取得価額。平均法により年度内で一貫した簿価を算定します。
- 取引コスト: 直接費用(売買手数料、ガス代など)。必要経費に含まれ、収入金額には含めません。
本記事の手順で収入金額の構成要素と計算根拠を明確化し、2025年12月31日締めなど年度末の申告準備を効率化しましょう。