1. Cardanoとは
Cardano(カルダノ)はネイティブトークン ADA を持つパブリックブロックチェーンで、PoS(Proof of Stake)によるコンセンサスと eUTXO モデルを採用しています。
特徴:
- ADA を保有し、ステークプールに委任するとステーキング報酬を受け取れる
- スマートコントラクト対応で、DEX やレンディングなど DeFi が稼働
- ウォレット内部は「支払い用アドレス」と「ステークアドレス」に分離
RIKYUはこのアドレス構造を踏まえ、どちらか1つのアドレスを入力するだけでウォレット全体の取引を自動集計できるようにしています。
2. Cardanoウォレットの仕組み
2-1. 支払い用アドレス(addr…)とステークアドレス(stake…)
- 支払い用アドレス(Payment Address) —
addr1...で始まり、ADA/トークン残高が存在する送受信用アドレス。 - ステークアドレス(Stake/Reward Address) —
stake1...で始まり、ステーキング権限と報酬受取先を管理。残高は持たず、複数の支払い用アドレスを束ねる役割。
多くのウォレット(Yoroi, Eternl, Lace など)では、1つのステークアドレスに複数の支払い用アドレスが紐づくため、アプリ上では1つのウォレットに見えてもオンチェーンでは複数の addr が存在します。
2-2. なぜアドレスが複数あるのか
受取のたびに新しいアドレスを生成することで:
- プライバシー保護(使い回し防止)
- セキュリティ向上
- UTXO管理の柔軟性
その結果、ユーザー視点では残高が1つに見えつつ、チェーン上では多数の addr が1つの stake にぶら下がる構造になります。RIKYUはこの構造を前提に関連アドレスを自動推定し、まとめて集計します。
2-3. 特殊なアドレス構造(上級者向け)
- ステークできない Enterprise アドレス
- 支払い用鍵とステーク鍵が異なる「ハイブリッド」構成
このような特殊パターンでは、ウォレットアプリの見え方とステークアドレスベースの集計が一致しない場合があります。高度な運用をしている場合は、同期後に取引内容をご確認ください。
3. RIKYUでのCardanoウォレット連携の考え方
3-1. 入力できるアドレス
どちらか1つを入力すればウォレット全体を取得します。
stake1...で始まる ステークアドレスaddr1...で始まる 支払い用アドレス
3-2. RIKYU側の動き
- ステークアドレスを入力: 紐づくすべての支払い用アドレスを特定し、トランザクションをまとめて取得・集計。
- 支払い用アドレスを入力: 参照先のステークアドレスを特定し、同じステーク配下の他の支払い用アドレスも含めて取得・集計。
4. 連携手順
Cardanoは支払い用アドレス、ステークアドレスのどちらを利用しても全ての取引を取得できます。ここではブラウザのYoroiウォレットを例に支払い用アドレスの確認方法を説明します。
手順1: 支払い用アドレス(addr1…)をコピーする

- Yoroiを開き、ウォレット画面を開く。
- 上部タブから 「受取 / Receive」 を開く。
- 一覧の先頭に表示される
addr1...を Copy ボタンでコピー(目的別に複数表示されることがありますが、どれを使っても同期できます)。- 画面下部に表示される生成されたアドレスを入力いただいても取引を取得できます。
手順2: RIKYUでCardano連携を設定
- RIKYUにログインし、ウォレット画面を開く。
- 対応チェーン一覧から Cardano を選択。
- 入力欄に、コピーしたアドレスを貼り付ける。
手順3: 同期を実行
- 「登録」または「同期開始」をクリック。
- 完了後、関連アドレス全体の取引が損益・残高に反映される。
Eternl, Laceなど、他のCardanoウォレットでも、支払い用アドレス、ステークアドレスを確認いただければ同様に取引を取得できます。
5. RIKYUで取得・分類する主な取引
5-1. ADA・トークンの入金/出金/ウォレット間送金
- 入金(受取)
- 出金(送金)
- 自分名義ウォレット間の資産移動
5-2. ステーキング報酬
- ステークアドレスに紐づく報酬を自動検知し、「ステーキング報酬」取引として登録。
- 税務区分はご利用者の方針・顧問税理士にご確認ください。
5-3. ガス代(トランザクション手数料)
- 取引に紐づく手数料を取得し、該当取引に関連付けて反映。
5-4. DeFi利用時のトランザクション
- DEXでのスワップ
- スワップ時に発生したガス代
オンチェーンの入出力を解析し、取得・譲渡・手数料 に分解したうえで取引登録します。
6. 対応範囲と注意事項
6-1. 取引所に預けているADAは対象外
オンチェーンウォレットのみが対象です。CEX内のADAは取引所API連携やCSVインポートをご利用ください。
6-2. 古い形式(Byron等)のアドレス
RIKYUは Shelley 以降の addr1... / stake1... を前提としています。古い形式のみ利用している場合はウォレットでの移行をご検討ください。
6-3. 特殊アドレス構造・高度なDeFi利用
- ステーク権限が別ウォレットにある構成、実験的なDeFi、複雑なラップ/ネスト構造などでは完全自動分類できない場合があります。
- 同期後に取引タイプの確認・手動調整をお願いいたします。
よくある質問
- どのアドレスを入力すればよいですか? いずれか1つの
stake1...またはaddr1...を入力すれば十分です。 - ステーキング報酬が表示されません。 同期完了後も見当たらない場合は、ステークアドレスを入力し直して再同期してください。
- Enterpriseアドレスだけを使っています。 ステーク不可のためステーキング報酬は取得できません。通常の
addr1.../stake1...をご利用ください。 - DeFi取引が正しく分類されない。 取引詳細を確認し、必要に応じて取引タイプを手動調整してください。