RIKYUに登録したウォレットを、今後の管理対象から外したいケースがあります。この記事では、過去のデータに影響を与えずに安全にウォレットの管理を停止する手順を説明します。手順を誤ると損益計算や残高データに影響が出るため、必ずこの記事の手順に沿って対応してください。
こんなときに必要な手順です
以下のようなケースでは、ウォレットを管理対象から外す対応が必要です。
- ウォレットの移行・統合 — 新しいウォレットに資産を移し、旧ウォレットの管理が不要になった
- 用途の変更 — あるウォレットを別の用途に切り替えるため、RIKYUでの管理を終了したい
- セキュリティ上の理由 — ハッキング被害を受けた、または秘密鍵の漏洩が疑われる
- 取引所・サービスの停止 — 利用していた取引所やDeFiプロトコルがサービスを終了した
- 誤登録 — 間違ったウォレットを登録してしまった
ウォレットを「削除」してはいけない理由
RIKYUにはウォレットの削除機能がありますが、管理を停止する目的で削除を行うことは推奨しません。削除すると以下の問題が発生する可能性があります。
取引の再分類が発生します。 削除したウォレットと他のウォレットの間で「ウォレット間送金(内部振替)」として処理されていた取引が、「外部への送金」や「外部からの入金」に再分類されます。
損益計算が変動します。 取引の再分類により取得価額の計算が変わり、対象期間以降の損益が連鎖的にずれる可能性があります。
残高データが消失します。 ウォレットの残高がRIKYU上から消え、処分や移転の記録なしに残高が減少します。確定申告や期末の残高データに影響します。
📝 RIKYU Bizをご利用の場合 freee等の会計ソフトに出力済みの仕訳と、RIKYU上の仕訳に差分が生じるリスクがあります。
推奨手順
ウォレットを削除するのではなく、以下の3ステップで管理を停止してください。
ステップ1: ウォレット内の残高を移動する
管理対象から外すウォレットに残っているトークンを、別のウォレットに送金します。
- 引き続きRIKYUで管理するトークン → RIKYUに登録済みの別ウォレットへ送金してください
- RIKYUでの管理が不要なトークン → RIKYUに未登録のウォレットへ送金してください
残高をゼロにすることが重要です。残高が残ったまま同期を停止すると、その残高はRIKYU上で凍結された状態になり、実際の保有状況と異なる残高がRIKYUの計算に使われ続けます。
ステップ2: RIKYUで同期する
トークンの移動が完了したら、該当ウォレットをRIKYUで同期してください。同期後に以下を確認します。
- 送金取引がRIKYUに正しく取り込まれていること
- ウォレットの残高がゼロ(またはほぼゼロ)になっていること
ステップ3: 以降の同期を停止する
残高がゼロになったことを確認したら、該当ウォレットの同期を今後は行わないようにしてください。ウォレット名を「【停止】○○ウォレット」のように変更しておくと、他のウォレットと区別しやすくなります。
注意事項
- 管理外としたウォレットで取引が発生しても、RIKYUで同期を行わない限りは取引に反映されません。
- オンチェーンウォレットの場合、送金時のガス代(手数料)もRIKYUの取引として記録されます。
- 残高を移動せずに同期を停止すると、損益計算や確定申告用の残高データが実態と異なる状態になります。管理を停止する前に、必ず残高の移動と同期を完了してください。
📝 RIKYU Bizをご利用の場合
残高を移動した取引について、freee等の会計ソフトに出力する前に仕訳内容が会計処理として適切かご確認ください。 用途変更によるウォレットの切り離しなど通常の送金とは性質が異なる場合は、顧問税理士・会計士にご相談の上、勘定科目の選択や必要に応じて会計ソフト側での調整仕訳の計上をご検討ください。
よくある質問
残高を移動せずに同期を止めるとどうなりますか?
RIKYU上にそのウォレットの残高が凍結された状態で残り続けます。実際のウォレット残高が変動してもRIKYUには反映されないため、損益計算や残高レポートが実態と異なる結果になります。
取引データがないウォレットは削除しても問題ないですか?
誤って登録したウォレットで、まだ一度も同期していない(取引データが取り込まれていない)場合は、削除しても他のデータへの影響はありません。
同期を止めたウォレットを再び管理対象にできますか?
はい、ウォレットはRIKYU上に残っているため、再度同期ボタンを押せば最新の取引データを取得できます。ウォレット名を元に戻すだけで、以前と同じように管理を再開できます。